クレモリス菌FC株の効果・効能とは！？

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クレモリス菌FC株の効果・効能とは！？

粘りのあるカスピ海ヨーグルト

クレモリス菌FC株という乳酸菌はご存知ですか？

スーパーのヨーグルト売り場に並んでいる
「カスピ海ヨーグルト」と関係があるといえばお分かりかも
しれません。

そう、「カスピ海ヨーグルト」に入っている乳酸菌が話題の
乳酸菌、クレモリス菌FC株なのです。

クレモリス菌FC株は、プレバイオティクスで生きたまま腸まで
届く性質を持っています。

今回は、クレモリス菌FC株のルーツや特徴、および効果・効能に
ついてご紹介します。

「カスピ海ヨーグルト」に含まれる菌が「クレモリス菌FC株」

「カスピ海ヨーグルト」に用いられている乳酸菌が、
「クレモリス菌FC株」と呼ばれるものですが、実はこの菌は世界
でも屈指の長寿国といわれるコーカサス地方からきたものです。

「コーカサス地方って、どこ？」と思われる方に、場所をご紹介
しておきます。

黒海とカスピ海に挟まれた、カフカス山脈を取り囲む低地に
あたる地域がコーカサス地方と呼ばれます。

そこに位置する国には、
アゼルバイジャン共和国、アルメニア共和国、グルジアがあります。

コーカサス地方では、100歳を超えるお年寄りが元気に暮らしている
長寿地域として知られています。

また発酵食品であるヨーグルトが多く摂られていることから、
ヨーグルトと長寿の関係についていろいろな調査・研究がなされて
きました。

日本でも長寿食文化の研究が専門の家森博士が、研究のため
グルジアから日本に持ち帰ったものが「クレモリス菌FC株」の
ルーツです。

クレモリス菌FC株ってどんな特徴を持った乳酸菌なの？

クレモリス菌FC株の正式名称は、「ラクトコッカス　ラクティス　
サブスピーシーズ　クレモリス　エフシー」で一般的には、
「クレモリス菌FC株」と呼ばれます。

形状としては、楕円形の菌がつながっている「連鎖球菌」に分類
されます。

この菌はヨーロッパでは古くからチーズの発酵に用いられてきて
います。

ビフィズス菌やアシドフィルス菌のようにヒト由来の菌ではあり
ません。

そのため、生きて人ヒトの腸まで届くとは難しいと考えられて
きましたが、フジッコと理化学研究所との共同研究で生きたまま
腸に届くことが確認されています。

乳製品に含まれる菌としては、耐酸性があり唯一の
プロバイオティクス乳酸菌です。

クレモリス菌FC株のねばり成分により高い効果が生まれる

クレモリス菌FC株は他の乳酸菌が持たない特徴があります。

クレモリス菌FC株はヨーグルトの発酵中に粘り成分であるEPSを
産生します。

EPSとはExopolysaccharide（エキソポリサッカライド）の略で、
糖が繰り返し結合した高分子の多糖で電子顕微鏡でみると糸状に
見えます。

このEPSが粘り成分の正体で、これが乳たんぱく質と絡みつく
ことで独特の粘りが生み出されています。

またEPSにはいろいろな健康効果があることが分かってきています。