お通じの改善に効果的なオリゴ糖には副作用があるの？

オリゴ糖は整腸作用があるとされ、お通じの改善や美容・
健康のためにも多くの人に利用されています。

最近はお通じの改善のため、赤ちゃんや妊婦さんがオリゴ糖を
使っても大丈夫ということで、人気になっています。

でも、本当に副作用がないのでしょうか？

自分が使う時も気になりますが、妊婦さんや赤ちゃんに使う
となると安全性をきちんと確認しないと不安になるものです。

今回は、オリゴ糖には副作用が本当にないのかをご紹介します。

オリゴ糖は果糖やブドウ糖などの単糖が3〜10個手をつないだ
少糖類です。

単糖とはこれ以上は分解できない糖をいいます。

ちなみに、私たちが日常使っている砂糖（ショ糖）は、２糖類
と呼ばれ、ブドウ糖と果糖から成り立っています。

また、ご飯などに含まれるでん粉は、200〜3000個の単糖が手を
結んだもので多糖類と呼ばれています。

オリゴ糖は1種類ではなく約30種くらいあり、食品に利用されて
いるといわれています。

原料は、「えっ、こんなものからできているの？」

と思うような身近なもので、でん粉、ショ糖、乳糖、大豆、甜菜、
キシランなどです。

キシランとは、食物繊維の一種で、植物の細胞壁を構成する
一部分でキシロオリゴ糖の原料となります。

オリゴ糖の一般的特徴

オリゴ糖にはたくさん種類がありますが、一般的に次のような
特徴があります。

オリゴ糖は1980年代に開発され、食品に利用され大きな発展を
とげ現在に至っています。

なかでも、お通じの改善や肌荒れ改善に用いられているオリゴ糖は
難消化性オリゴ糖と呼ばれる次の６種類です。

・フラクトオリゴ糖

・ガラクトオリゴ糖

・キシロオリゴ糖

・大豆オリゴ糖

・乳果オリゴ糖

・ラフィノース

これらを含めて、食品にも利用されているオリゴ糖は
安全性や副作用が確認されているのでしょうか。

オリゴ糖の安全性や副作用については、農林水産省の補助事業
として、財団法人食品産業センターが確認したものがあります。

例えば、フラクトオリゴ糖では安全性の確認として、
急性毒性試験や慢性毒性試験を実施して、異常がなかったことが
確認されています。

他の５つのオリゴ糖も同様な試験などで、安全性が確認されて
います。

その他には緩下作用（かんげさよう）があることが報告されて
います。
（オリゴ糖及びアミノ酸の機能性とその利用
及び機能性食品市場の最近の動向について：財団法人食品産業
センター）

緩下作用とは、腸を刺激し穏やかに排便を促す作用です。

なので、摂り過ぎるとお腹がゆるくなり下痢を招く可能性が
あります。

自分の適量をつかみ、必ずそれを守るようにしましょう。

オリゴ糖の自体は安全性があり安心なものなのであることが
お分かりできたかと思います。

ですが、市販されている商品の中には、オリゴ糖と名前がついて
いるものの、オリゴ糖よりも砂糖（ショ糖）の方が多く含まれて
るものもあります。

砂糖でなく人工甘味料や香料、酸化防止剤などの添加物が
含まれているものも中にはあります。

ショ糖なら安全ですが、余計な添加物が入っているものは
すぐ危険ということはありませんが、気になる問題です。

市販のオリゴ糖でも、添加物がなくいいものもあります。

その点、粉末状のオリゴ糖は純度が高く添加物の心配はない
といえます。

特に妊婦の方や赤ちゃんに飲ます場合は、成分と添加物を良く
確認することが大切です。

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