ビフィズス菌は美肌に本当に効果があるの?
ちょっとした乾燥や刺激で肌荒れが起きてしまう、あごの回りにできる吹き出ものなどに悩まされていませんか。
肌荒れの時はスキンケアも大事ですが、肌荒れが起こる原因は身体の中にあるのです。
それは何と腸内細菌と関係があったのです。
腸内細菌の善玉菌の代表格のビフィズス菌がなぜ美肌に関係があるのかとその効果についてご紹介します。
肌のバリア機能低下が吹き出ものや肌荒れの原因に
「肌のバリア機能」という言葉をご存知ですか。
身体の表面にある皮膚は、乾燥や紫外線、雑菌、ほこりなどの外的刺激から守ってくれる働きがあります。
また、水分が必要以上に蒸発させない保湿効果もあります。
このような働きが「肌のバリア機能」と呼ばれるものです。
肌の構造は、外側から順に、
・角層
・表皮
・真皮
・皮下組織
となっており、その肌のバリア機能を担うのが皮膚の一番外側にある「角層」です。
この角層に含まれる水分量が減少すると、皮膚がかさついた状態になります。
角層の水分量を決定するのは、角層の中の皮脂の量と三大保湿因子と呼ばれるものです。
三大保湿因子とは、次の3つをいいます。
・水分の蒸発を防ぐために皮脂腺から分泌される皮脂
・角質層の細胞と細胞のすき間を埋めて水分の蒸発を防ぐセラミドを中心とする角質細胞間脂質
・角質細胞内にあって水分を保持するアミノ酸や尿素などの角質内天然保湿因子
これらの保湿因子が豊富にあると肌はみずみずしく、刺激や乾燥にも強くなります。
このような状態が美肌の条件ではないでしょうか。
バリア機能が保てなくなると起こる現象が、肌荒れです。
具体的には次のようなことが引き起こされます。
・角質層の水分が少なくなると乾燥肌になり、外部からの刺激にも敏感になってしまいます。
・水分が少なくなるとターンオーバーが乱れてしまい、肌の色がくすんだり、皮膚に生じたメラニンが排出されずシミの原因にもなってしまいます。
・ウィルスや細菌が入りやすい状態になってしまいます。
肌のバリア機能低下の原因は、腸内環境の悪化です。
肌のバリア機能が低下する原因の一つとして、ストレスがあります。
ストレスがあると自律神経に乱れが生じて、腸の動きが悪くなってしまいます。
このため、便の移動が停滞し便秘になってしまうのです。
便秘の状態では悪玉菌が優位な状態になり、これを腸内環境の悪化と呼んでいます。
腸内環境の悪化が起こると次の2つの要因により肌に影響を与えます。
腸内で腐敗が起き有害物質が生成され、これが腸壁から吸収され血液を介して身体を巡ります。
皮膚に届いた有害物質は汗などと一緒に排出されますが、これが肌にとっては負担になり肌の汚れを落とすターンオーバーが乱れ肌荒れが生じます。
腸内の悪玉菌が増えると免疫機能が低下することが知られています。
免疫力があれば皮膚の雑菌などに対して炎症を防ぐことができますが、免疫機能が低下すると炎症を抑えることができず、吹き出ものやニキビができやすくなってしまいます。
スキンケアをしっかりしているのに肌荒れが改善されないという方は、腸内環境が悪化している可能性があります。
ビフィズス菌を摂取すると美肌が取り戻せる!
肌のバリア機能低下の原因は腸内環境の悪化によることが分かりましたので、肌のバリア機能を正常に戻すためには、腸内環境を改善することが必要です。
腸内環境を改善する方法を以下にご紹介します。
ストレスを上手に発散し溜めないようにする。
便秘はストレスとも関係しますので、ストレスを受けたと思ったら運動や趣味などでストレスを発散するようにします。
また、人間関係のストレスは信頼できる人に相談して、一人で悩まないようにしましょう。
肉中心の食事ではなく、食物繊維の豊富な野菜などを摂る
肉中心の食事は、腸内細菌の悪玉菌を多くしてしまいます。
肉や魚を交互に食べたり、食物繊維の豊富な野菜や海藻を摂ることにより、善玉菌が増えて腸内環境が改善されてきます。
乳酸菌やビフィズス菌をヨーグルトや乳酸菌サプリで摂る。
乳酸菌やビフィズス菌を毎日摂ると、腸の免疫細胞が刺激され、その結果腸内細菌の善玉菌であるビフィズス菌が増えてきます。
ビフィズス菌が増えると乳酸や酢酸が生成されるので、腸の動きが活発化し便秘が解消されます。
また、免疫機能も強化されていきます。
ヨーグルトや乳酸菌サプリを摂ることは、比較的容易にできますのでこれらを利用するのも腸内環境を改善にいい方法です。
結果として、便通が改善されるので免疫機能も強化され、肌のバリア機能が回復され、美肌が得られます。
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