クレモリス菌FC株はアトピー性皮膚炎の改善に効果あり!
スーパーのヨーグルト売り場にはいろいろなヨーグルトが並んで
いますが、中でも特徴的なヨーグルとは「カスピ海ヨーグルト」
です。
「カスピ海ヨーグルト」は食べたことがある方は、お分かりかと
思いますが独特な粘りがあります。
実はこの粘り成分が健康効果を生み出す要で、他の乳酸菌で
作ったヨーグルトにはほとんど含まれていないものです。
この粘りはクレモリス菌FC株が産生する菌体外多糖
(EPS:Exopolysaccharide)と呼ばれるもので、お通じの改善や
免疫力のアップ、アトピー性皮膚炎の症状緩和などに効果がある
とされています。
今回は、免疫力のアップ、特にアトピー性皮膚炎の症状改善効果
についてご紹介します。
粘り成分EPS(菌外多糖体) の働きとは
クレモリス菌FC株が発酵中に産生するEPSにはどんな働きがある
のでしょうか。
大きく分けて2つの働きがあることが知られています。
・難消化性のため胃や小腸では分解吸収されないので、大腸まで
届きビフィズス菌などの栄養源となる。
このような性質は、オリゴ糖とも似ていますよね。
・免疫力を活性化する。
EPSの中には中性と酸性の多糖体があり、摂取した際に免疫系を
活性化するのは酸性のEPSであることが確認されています。
なお、EPSを産生する乳酸菌はクレモリス菌FC株だけでなく、
話題のR-1乳酸菌などいろいろな種類があります。
EPSの効果が産出する菌によって違いがあり、免疫機能を改善する
内容も異なってきます。
クレモリス菌FC株が産生するEPSは、免疫細胞を活性化して
サイトカインと呼ばれる細胞間の情報伝達に関わるたんぱく質の
生成を誘導する作用があることが報告されています。
<クレモリス菌FC株が産生するEPSの特徴>
・消化酵素では消化されにくい
クレモリス菌FC株が産生する粘り成分は消化されにくく、長期間効果
が持続することが分かっています。
・期待される効果
期待される効果としては、お通じの改善、免疫力強化、肌荒れ改善、
アトピー性皮膚炎の改善、血糖値の上昇抑制、コレステロール値の
低下などが挙げられます。
クレモリス菌FC株はまさに多彩な乳酸菌です。
クレモリス菌FC株はアトピー性皮膚炎を改善
クレモリス菌FC株がアトピー性皮膚炎を改善する働きについては、
フジッコと静岡県立大学との共同研究で、アトピー性皮膚炎
モデル動物を使って効果があったことが報告されています。
<研究内容>
背中に薬剤を塗ることでアトピー性皮膚炎の症状を引き起こす
モデルマウスを使った実験です。
このモデルマウスに、クレモリス菌FC株で発酵させたカスピ海
ヨーグルト、もしくはその他の乳酸菌で発酵させた粘りの無い
ヨーグルトを摂取させ、両者の比較を行った。
評価項目は、アトピー性皮膚炎の症状が緩和されるかどうか
<結果>
・クレモリスFC株で作った牛乳発酵物を摂取したマウス
アトピー症状が緩和され、アトピーに伴う皮膚の炎症と肥厚化、
皮膚バリアー能の低下、皮膚水分量の低下が抑えられることが
明らかになった。
・一般的なヨーグルト製造用の乳酸菌で作った粘性の低い
牛乳発酵物を摂取したマウス
今回設定した用量においては、このような改善効果が認めら
無かった。
以上の研究結果から分かるように、クレモリス菌FC株は、腸内で
消化されないEPSという乳酸菌を産出することで、他の乳酸菌より
も大きな免疫機能の向上が期待できアトピーにも効果的なことが
確認されています。
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