過敏性腸症候群ガス型に合った市販薬
胃腸科にいって検査してもらっても、血液検査の結果は問題なく腸にも問題ないといわれる。
でも、仕事などで緊張が続いたときや休みが続いて、明日からまた仕事が始まると思うと突発的に下痢や腹痛、吐き気などが起こるということはありませんか。
このような症状が繰り返して起こる場合は、過敏性症候群かもしれません。
過敏性腸症候群は、腸自体に原因となる場所はみあたらない(器質的に異常がない)のですが、何らかのストレスで腸の働きが悪くなるために引き起こされる症状です。
過敏性腸症候群は症状の種類によって、下痢型、便秘型、便秘と下痢が交互に現れる混合型、ガス型の大きく4つに分類されます。
過敏性腸症候群というと下痢型の症状が多いせいか、過敏性腸症候群に関する情報も下痢型のものが多いように思います。
でも、ガス型で悩んでいる方も多く症状がひどい方には、仕事を止めざるを得なかったという方もいます。
どのタイプの過敏性腸症候群も、なかなか治りにくく胃腸科で整腸剤をもらってもその場しのぎでなかなか完治しません。
運動や食生活の改善などを行い、気長に治していく必要があります。
気長に治していくためには、繰り返して起こるガス型の症状にも対処する必要で出てくるので、簡単に手に入る市販薬を利用するのも方法です。
今回は、過敏性腸症候群でガスが溜まる原因とガスの発生を抑える市販薬についてご紹介します。
ガスが溜まる過敏性腸症候群の原因
過敏性腸症候群のガス型はお腹が張って苦しいだけでなく、おならが頻繁にでるようになります。
また、ガスがお腹の中で動くことにより腹痛を感じることもあります。
下痢型や便秘型と違って、困るのはおならが臭うことです。
特に女性の場合は周りの人にも相談できず、不意に漏れるおならの臭いに大きなストレスを抱えている方もいます。
ガスが溜まる原因には以下のものがあります。
過敏性腸症候群になると腸内細菌のバランスが崩れ、悪玉菌が優位の腸内環境になっています。
悪玉菌が多くなると消化しきれなかったタンパク質を腐敗させるので、ガスを発生させます。
また、腸の動きも低下してくるので消化に時間がかかり、ガスが増えてきます。
過敏性腸症候群になると腸の働きが強過ぎて、根菜や芋類などの食物繊維を含むものやヨーグルトなどの発酵食品を食べるとガスが発生しやすくなります。
精神的なストレスで食事時に空気を呑み込んでしまうことがあります。
過敏性腸症候群でのガスの発生を抑える市販薬
お腹のハリを抑える市販薬には次のようなものがあります。
【ザ・ガードコーワ整腸錠α3+】
この整腸剤は興和(株)が販売するもので、納豆菌、乳酸菌、ビフィズス菌の3つの生菌が配合されており、これらの菌が大腸の状態を正常に近づける働きをします。
乳酸菌の種類はアシドフィルス菌、ビフィズス菌はロンガム種で話題の生菌が使われています。
生きたまま大腸に届き腸内環境を改善する生菌の他に、3つの胃の働きを高める生薬、胃の粘膜修復剤が配合されていますので、胃の働きも助けます。
今回紹介する主題のガスを抑える成分としては、ガス除去成分であるジメチルポリシロキサンが配合されており、お腹に溜まったガスの排出を促しお腹のハリを改善します。
(【ザ・ガードコーワ整腸錠α3+】KOWAプレスリリース,2017.4.11)
【ガスピタンa】
「ガスピタンa」は小林製薬が販売する第3類医薬品です。
ガスピタンaにも乳酸菌であるアシドフィルス菌、フェカリス菌、及びビフィズス菌が含まれており、ガスの発生を抑えるとともに腸内環境を整えます。
ガスの発生を抑える成分としては、消泡剤(ジメチルポリシロキサン)が配合されているので、ガスだまりを作っている膜を薄くして腸から吸収したり、排出しやすくします。
また、消化酵素(セルラーゼAP3)がガス発生の元となる食物繊維を分解して過剰なガスの発生を抑えます。
【ビオフェルミンVC】
「ビオフェルミンVC」はビオフェルミン製薬が販売するお腹のハリに効く市販薬です。
ビオフェルミンVCにもビフィズス菌と乳酸菌の仲間であるラクトミンが配合されているので、ガスの発生を抑え腸内環境を整えます。
ビフィズス菌、乳酸菌の他にビタミンC、ビタミンB2、ビタミンB12が配合されているのがガスの発生を抑えるためのポイントです。
これらのビタミンは、ビフィズス菌、乳酸菌との協力効果で悪玉菌の増殖を抑えるため、便の分解が抑制されガス発生を抑えます。
以上のような市販薬は薬ですので、症状の直接的な改善を目指して服用することになります。
過敏性腸症候群を改善するには、以上のような市販薬も利用しながら乳酸菌やビフィズス菌を積極的に摂取して気長に腸内環境を整えていく必要があります。
薬を長期服用すると副作用もありちょっと不安という方は、乳酸菌サプリを活用すると良いと思います。
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