アシドフィルス菌などの乳酸菌を摂るとなぜ免疫力が上がるの?

アシドフィルス菌を摂ると免疫力が向上するのはなぜ?

免疫細胞による攻撃

 

「乳酸菌を摂ると免疫力が向上するよ。」

 

ということばを聞いたことがあるかもしれません。

 

ある種の乳酸菌を摂るとインフルエンザに感染しにくくなるとか、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患の症状が緩和・予防されるなどはよく聞きますよね。

 

なぜ、アシドフィルス菌などの乳酸菌やビフィズス菌を摂ると免疫力が向上するのでしょうか。

 

今回は免疫のしくみ、免疫細胞の働き、アシドフィルス菌などの乳酸菌が免疫細胞にどのように働きかけるのかをご紹介します。

免疫のしくみとは

免疫とは病原菌やウィルスなど身体にとっての外敵が侵入してくるのを防御するしくみです。

 

毎年寒い季節になるとインフルエンザが流行しますが、同じような環境にいてもインフルエンザにかかる人もいればかからない人もいます。

 

この差は病気に対する抵抗力の差で、かからないように防ぐための力が免疫力です。

 

 

一般的に免疫力は、強いストレスを受けた時や疲れているとき、加齢などにより低下します。

 

ちょっと忙しく無理をしているときは風邪を引きやすかったり、歳を取ると風邪にかかりやすくなるのもこのためです。

 

免疫力のピークは、20〜30歳台にあり、40歳以降は下降線をたどるとのことですので、歳相応の健康管理が必要です。

免疫細胞の働き

免疫のしくみは数多くの免疫細胞のチームプレイによって成り立っています。

 

免疫細胞は白血球やリンパ球の仲間達で、中でも重要な役割を担っているのがNK(ナチュラルキラー)細胞です。

 

NK細胞は常に体内をパトロールしていて、外から侵入してくる外敵が見つかれば単独で攻撃します。

 

免疫は大きく分けると、「自然免疫」と「獲得免疫」の2つによって成り立っています。

 

 

自然免疫

 

最初に説明したNK細胞細胞は自然免疫の免疫細胞で、元々体に備わった防御力です。

 

体に侵入してきた病原菌やウィルスなどに対しては自然免疫が最初の攻撃部隊として戦います。

 

(1)NK(ナチュラルキラー)細胞

 

体の中を常に巡回して細菌などの異物に対して単独で攻撃を 行います。

 

(2)外敵の見張り役はマクロファージ。

 

アメーバ状の細胞で身体の中に侵入してきた細菌などの異物を 捕らえ細胞内で消化します。

 

また、異物に対抗するための免疫情報を獲得免疫系のリンパ球であるヘルパーT細胞に伝える役割もあります。

 

(3)樹状細胞

 

細菌などの異物を自分の中に取り込み、その情報を獲得免疫系の細胞に伝えます。

 

 

ところが最初の攻撃で対処できなかった場合は、獲得免疫が次の攻撃を行います。

 

獲得免疫

 

自然免疫では防御できないときに働く第2攻撃部隊です。

 

獲得免疫は、B細胞やT細胞が過去に侵入してきた細菌などの情報を記憶して、再びその病原体などの異物が来たときには抗体を作り排除するように働きます。

 

(1)B細胞

 

抗体を作る免疫細胞で、樹状細胞の指示を受けると外敵や異物だけを攻撃する抗体を作り異物の排除を助けます。

 

(2)T細胞

 

T細胞はヘルパーT細胞とキラーT細胞に分かれます。

 

・ヘルパーT細胞

 

ヘルパーT細胞は、B細胞に抗体を作るように指示します。

 

ヘルパーT細胞には、Th1細胞とTh2細胞の2種類があります。

 

 

それぞれの働きは、

 

・Th1細胞:感染防御

 

・Th2細胞:アレルゲンの排除

 

で両者がバランスを取りながら免疫の働きをします。

 

ところが、ストレスや生活習慣の乱れなどがあると免疫機能が低下して両者のバランスが崩れてしまい、Th2細胞の働きが過剰になるのがアレルギー反応です。

 

Th2細胞の働きが強くなると、特別の抗体であるIgE抗体がたくさん作られてしまいます。

 

この抗体が肥満細胞に蓄えられ、アレルゲンと過剰反応するためさまざまなアレルギー反応が現れます。

 

アレルギー反応が現れる方は、免疫機能が低下してTh1細胞とTh2細胞の免疫バランスが崩れているといわれています 

 

・キラーT細胞

 

ウィルスなどに感染した細胞を見つけて排除する働きがあります

 

免疫細胞を活性化させるに乳酸菌の役割とは

食べものと一緒にさまざまな細菌やウィルスが入ってくるのが、小腸でここが免疫の最前線といわれています。

 

このため免疫細胞の60〜70%は腸に存在しています。

 

ここで注目されるのは、自然免疫系の免疫細胞と乳酸菌の関係です。

 

今までの研究では、アシドフィルス菌などの乳酸菌を摂るとNK細胞などの免疫細胞が活性化され免疫力が向上することが分かっています。

 

乳酸菌も菌の一つですので、小腸に届くと病原体を識別する自然免疫のセンサーが働き識別されて樹状細胞に取り込まれるため、免疫細胞が刺激されて活性化するのではないかとされています。

 

自然免疫のセンサーは菌体成分に反応して、活性化しているといわれています。

 

以上のことから、免疫機能の活性化だけが目的ならアシドフィルス菌にこだわる必要がないかもしれません。

 

ですがアシドフィルス菌は熱や胃酸にも強いため、生きたまま腸まで届きやす特長もあります。

 

整腸作用、肌のトラブルの改善など付帯する目的に合わせて、アシドフィルス菌を利用することをお奨めします。

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